メラニン色素の生成メカニズムは、先ず、紫外線を浴びると皮膚中にフリーラジカルが発生し*1)、その刺激によりメラノサイト(メラニン生成細胞)が活性化され、その結果、メラノサイト内のチロシナーゼ(チロシン酸化酵素)の働きが活発になり*2)、アミノ酸の一種であるチロシンが酸化され(ドーパ→ドーパキノン→ロイコドーパークロム→ドーパークロム)*3)さらにジヒドロキシインドール化合物を経た後、酸化・重合されて*4)メラニン色素が生成されます。
正常には、メラニン色素は徐々に皮膚表面に押し上げられて行き、角化して角質層になり、時間をかけてゆっくりと垢として剥がれていくのが通常ですが、この循環が何かのきっかけでうまくいかずに皮膚に残って沈着したメラニン色素がシミ、ソバカスです。